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ビッグモーター、客のタイヤに穴を空けて儲けていた。

 

中古車販売会社の株式会社ビッグモーターが不正を行っていたことが告発されました。

 

3月に車検の不正などを理由に九州運輸局から保安基準適合証の交付停止や民間車検場の指定取り消し処分を受けていた熊本県の熊本浜線店に勤務していた人物からの告発です。

 

 

「ダイハツ工業」が海外向け自動車の認証試験で不正を行っていたことを親会社の「トヨタ自動車」が発表した翌日にこのニュース……。

news.livedoor.com

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客のタイヤに穴を空けて儲けていた

タイヤの溝がなくなるくらい擦り減っていてパンクする可能性があるタイヤを対象にして、わざとパンクさせてお客様からタイヤ交換の工賃をいただいていたようです。

・1本3000円程度、4本まとめて1万円以上の売上。

・告発のあった店舗ではこの行為で月20~30万円の収益あり。

 

他の店舗ではそれに加えて保険金の中抜きを行っていたとのこと。

先程のようにパンクさせた後安価なタイヤに交換、一方で保険会社には最新の高級モデルに変更したと申請。そうしてその差額を丸々儲けにしていたようです。

 

 

 

不正車検

特に車検は不正の温床になっていたようです。

車検で行われていた不正の一つが、無資格者による検査。

無資格の整備士が車検を行うのは禁止行為ですが、この店舗では無資格者が整備を行い、書類には有資格者の名前を代筆するのが当たり前だったとのこと。

歯車の潤滑油などに使うガジェット用のオイル交換は最小限の両で済ませていた。

 

3月に処分を受けていた熊本浜線店では記録が残っている2020年12月から現在までで58台についてスピードメーターの検査を行わずに保安基準適合証を交付していた。

しかし、告発者によれば不正が行われた台数は1000台はくだらないとのこと。

 

 

 

なぜ不正が横行しているのか

熊本浜線店の車検台数ノルマは月平均170~180台。

他の大手・同規模の工場であれば整備士は10人いるが、この店舗は7~8人しかいない。

ノルマ達成のために指定工場では国交省に禁止されている『前検査・後整備』も行っていた。

 

不正やノルマについて『具体的な指示は出していない』と本社の姿勢に告発者は「許せない」と語っています。

売上が悪ければ、工場長は他の工場長の前で名指しで批判されるそうです。

毎月支店に視察する本社の社員が現場の苦境を見て見ぬふりをするのがとても辛かったとこぼしています。

 

 

 

車の事故は運転者の過失によるものと報道されていますが、もしかするとその中には不正検査によって発生したものもあるかもしれません。

商売としても人の命を扱っている意味でも真実を公表して、不正を改善していただきたいですね。